書店の包装紙カバーのかけ方

カバーのかけ方 (1)カバーのかけ方 (2)

書店で本を買うと店名の入った包装紙でカバーをかけてくれるのが常だが、最近たまに、どうも私にとっては気に入らない、少し違ったかけ方に出くわすなぁと感じていた。たいていの本は製本された中身には非常に素っ気ないデザインの表紙がついているだけで (写真でグレー色をしている部分)、それに綺麗な印刷のカバーが両脇を折り込むようにしてかぶせてある。普通は書店のカバーは最初の写真のように、まず包装紙の上下を折って、次に左右を折ってできた袋状のところに、本の表紙についてきたカバーと一緒に差し込むようにする。ところが、ここで言う違ったかけ方というのは、2枚目の写真のように、一旦本についてきたカバーをはずし、それに包装紙を上下から折り込み、元のカバーの折り目に合わせて折り目を付けて、元の裸の本にかぶせるというもの。

しかし、このかけ方では、本についてきたカバーのへりは保護されるかもしれないが、肝心の中身の本が保護されない。普通のかけ方ならば袋状の部分に差さって上下方向にも固定されるが、こちらではカバーごとズレてしまったら本の中身がむき出しになる。書店でカバーをかけてくれる際にも普通のかけ方よりも時間がかかる。なんでわざわざこんなことをしてくれるのかと思う。更に、自分の好みの普通のかけ方に戻すためには、またカバーを一旦はずして、包装紙をはずし、本を元通りにしてかけなおすという面倒なことをしないといけない。

今回気付いたのは、たまたま普段買わない書店で買ったら、このかけ方をされたのだが、それはチェーン店の1店で、私が普段比較的よく利用する書店のひとつが最近場所はそのままに中身がそのチェーン店に入れ替わったこと。つまり、このカバーのかけ方は店員が気まぐれにやっているわけではなくて、この書店では一律にこのかけ方をするように指導されているらしい。ネットで検索してみると、やはりそういう書き込みがいくつも見つかる。しかし、中にはこのかけ方がいいという人もいるので、個人の好みの問題なのかもしれない。

まあ、このかけ方をするのがこの書店だということがわかったので、今度からこの書店で本を買うときにはカバーをかけてもらわないようにすることにしようか。

これとは別の話だが、普通の包装紙カバーのかけ方といっても、端を袋状のところに差し込まないで、単に折り込むだけで渡される場合も多い。普通なら後で自分で差し込むだけで、まあそのくらいの手間は構わない。ところが、以前に書いたようにハヤカワ文庫だけ微妙に高さが高いので、たまに事前に普通の文庫本の幅に合わせて折ってある包装紙カバーを、折り込んだだけで渡されることがある。袋状のところに差し込もうとすればサイズが合ってないことに気付くのだが、そうでないとほんの僅かの差なので気が付かないのかもしれない。店員が、文庫本がハヤカワだったら合わないのだとしっかり判断すればいいのだが、そんなことに気の回らない店員もいるのだろう。

こういうことがたびたび起こるのも面倒なので、以前はいいものがすぐに見つからずにあきらめていたが、もう一度ハヤカワ文庫サイズに合わせたブックカバーを探してみて、よさそうなものがあったので購入した。

本が薄すぎると、折り返して差し込む部分が置くまで差さり切らなくて少し余ってしまうのが少し難点だが、まあおおむね満足している。