Windows 10でLotus 1-2-3

Lotus1-2-3

新しいPCにデータはまるごと移行するが、アプリケーションソフトの方は基本的に全部イチから入れ直す。今回もOSをWindows 7からWindows 10 に入れ替えていることもあるが、長い間OSを使い続けているとゴミがたまってパフォーマンスも落ちてきていることもあるし、新しいPCではチップセットのドライバも違ったりいろいろあるので、OSは新規にクリーンインストールした上で、ソフトももう必要ないものは入れ直さず、必要なものだけ順次新規インストールしていく。

そんななかでちょっと心配だったのがLotus 1-2-3。何をいまどきと思われるかもしれないが、かれこれ30年以上前にPC-9801を使い始めた頃から、Lotus 1-2-3を使っていて、その当初につくったフォーマットのワークシートを現在も延々使っているものがある。長年たまったデータなので途中から他のものに変えることもなく使い続けている。そこまで使い続けているのもLotus 1-2-3がOSの世代を超えて延々動き続けていたからに他ならない。

MS-DOS上で動いていたものからWindows上で動くLotus Super Officeになり、バージョンアップを繰り返しながら使い続けていた。私の使っているのはSuper Office 98が最後だが、市場で売られていた最後はたぶん2001かと思う。もちろんその98版の発売以降に出たOSでのサポートは正式にはないわけだが、Windows 2000、Windows xp、Windows 7とまるで問題なく動いてきた。強いて言えば、マウスのスクロールホイールに対応していないので、画面送りはスクロールバーを使うか、キーボードを使わなければいけないくらい。あと、Windows 7のときはインストーラーがCDのオートランからではダメで、install.exeを直接実行しないとうまくいかなかったくらい。

さて、Windows 10ではどうかと、事前に検索してみると、どうやらインストールにもう少し工夫が必要とのこと。昔のヘルプファイルの形式がWindows 10ではサポートされないために、インストール中にハングしてしまうらしい。それさえ動くようにしてやればインストールもちゃんとできて動くという。

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ここらへんを参考にすると、確かにすんなりインストールできて、いちおうソフトもきちんと起動して使えるようにはなった。が、Windows 7までとは違って、ひとつ挙動に問題がある。まるで使い物にならないというわけではなく動いてはいるのだが。

問題というのは、日本語をセルにインラインで入力しようとすると、その最初の文字が1-2-3に渡る時点でハングしてしまうこと。何かの相性のようなもので、MSのIMEではなくてGoogle日本語入力にしたらうまくいかないかと思って試してみたが、Google日本語入力でも症状は同じだった。ところが、MSの中国語入力では、最初の1キーだけ読まれないというクセがあるものの、インラインで変換した文字がちゃんと入力できる。ただし1-2-3の方が多言語対応できていないので日本語と共通でない漢字は化けてしまう。

セルに直接ではなく、画面上方の入力エリアからなら問題なく入力できる。セルにも、まず1文字目にシングルバイト文字を入力してから続きになら日本語を入力しても大丈夫なようだ。コピー&ペーストもできる。この問題は1-2-3だけのようで、WordProで日本語が入力できないなんてことはない。

そんなわけでまあ使えないわけではないのだが、ちょっと不便な状態なので、さすがにそろそろMicrosoft Officeに移行するようにするか考えないといけないか。それとも、どこかにこの問題の解決方法が転がっていないだろうか。