2008年9月 のアーカイブ

中国滞在中ネット接続環境

今まであまり個人旅行ではPCを持っていくことはなかったのだが、今回はiPhoneと借り物のminiノートPCを持っていったので、ネット接続環境が問題となった。出張で行くときはもちろん会社のノートPCを持って行っていたが、最近の出張で泊まるところはいつも部屋に来ている有線LANが無料で使えていたので、あまり心配していなかったが、今回は色々なところに泊まるのと、移動中には会社PCは大きいのであまり空き時間に利用してみようと思ったりしなかったので、そのへんの様子はあまり知らなかった。今回はiPhoneがあるので、それこそどこでも無線LANの電波が来ているかすぐに確認することができる。以下、自分はこれまであまり移動ネットワーキングの経験は多くないので、的外れなことを言っていたりするかもしれないが、今回の旅行での記録として。

まずは、羽田空港国際線ターミナル。待合室では、無料の無線LANが入って、勝手に接続できた。freespotだったと思う。

上海花園酒店。ここは、4年前に泊まったときと同じ、有料の有線LANが提供されていたが、ちょっと時代錯誤とも思える。1分2元 (約30円)、最初に使ってから24時間以内で120元 (1800円)分を超えたら定額 (24時間後にカウントがリセット)。無線LANはないので、iPhoneは使えない。有線接続は、急いでメールチェックとかだけしてすぐに接続を切る。

上海虹橋空港出発待合室。A楼に1ヶ所とB楼に1ヶ所、無線LAN使用可の表示のある喫茶店があり、その近くの待合席に座ってでも電波が届く。暗号化のかかったものとそうでないものがいくつか見えるが、TP-LINKという名前のものが、暗号化がかかっておらず、接続できた。

嘉峪関林苑大酒店。有線も無線もなし。

敦煌陽光大酒店。有線LANがあり、使い放題で30元。ただし、100元の押金を取られる。定額なんだし、何か物を借りたりするわけでもないので、押金を取る必要性がわからないが、とにかくそういうことだった。無線はなし。

西安空港出発待合室。場所を選ぶが、やはりTP-LINKでアクセスできる場所がある。

上海浦東假日大酒店。忘れた。あまり時間がなかったせいかネット接続しようとしてみなかったように記憶する。ホテルのwebを見ると、有料であるようだ。

上海浦東空港第2ターミナル出発待合室。ここも、場所次第でTP-LINKが使えたように思う。

以上、空港の待合室では無線LANでそれほど不自由しなかったが、今回泊まったホテルはみんなイマイチだった。いまどき、どこでも無料で、少なくとも有線、できれば無線LANの提供がほしいところだ。後から知ったが、小型の携帯用の無線LANルータを持っていくと、有線LANしかない場所でもiPhoneが使えて便利らしい。ノートPCなしで、iPhoneしか持っていかない場合は、そういうのもあるといいかもしれない。

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iPhoneを買ってからの習慣変化

iPhoneを買ってもう2ヶ月以上になるが、iPhoneそのものやその上で動く色々なアプリを使い出してからの日頃の習慣の変化について書き出してみよう。

もちろん一番の変化は、持ち歩くものが、HP200LX + 普通のケータイから、iPhoneに変わったこと。持ち歩く頻度が、HP200LXは会社に行くときは腰ベルト装着、そうでないときは必要なときはカバンに、あまり必要でないときは持ち歩かない、ケータイは会社に行くときはカバンの中、社内では身につけずカバンに入れたまま、その他の外出時はカバンの中かポケットの中。だったが、iPhoneはほとんどの外出時も社内にいるときも、腰ベルト装着状態だ。それと、HP200LXと一緒にベルトにつけていた Leatherman Tool は、iPhoneと並べるとバランスが悪いのと、つけはずしが、iPhoneのケースはベルトを抜かずに装着できるのに、Leathermanはできない (HP200LXもできなかったので、一緒にベルトを抜いて通していた)、という理由とともに、以前から銃刀法を厳密に適用すると問題あるのも気になっていたので、これを機に Leatherman Tool の携帯をやめた。

ちなみに、iPod nano の携帯状況は以前と変わらず。中国語教材と音楽の聴き方はiPhone購入後も変わっていない。iPhoneを今まで iPod nano を使っていた代わりとしては、全く使っていないというのが現状。そもそも、付属のイヤホン、取り出してもいない。iPod nano を聴きながらiPhoneを使っていると、ちょっとAppleオタクのように見えて妙かもしれない。

blogを読むのにNetNewsWiredを使うようになったので、自宅のデスクトップPCでblogを読む時間が、少し通勤時間中に移行した。blogをRSSで読むということ自体は、今までだってPC上でできたわけだが、そうまでせずに個別にブラウザのブックマークから好きなblogを見ていたが、NetNewsWiredで見るようになって、登録したblogだけはきっちり見るが、それ以外は見ないという感じになってきているように思う。だいたい眺めていたblogは中国語関係だったが、iPhoneを買ってからは、iPhone関係のものをたくさん見ることになり、登録してあるのもiPhone関係がかなりを占める。iPhoneを買ってしていることがiPhoneの情報収集というのも、手段が目的になっているというか、ちょっとどうかなと思わないでもない。

電車の中などでblogを読む時間が増えると、その分中国語のpodcastを聴く時間が割けなくなるが、最近Chinesepodが有料になって中級以上が配信されなくなったために分量が減って、ちょうどバランスしているかもしれない。

RSSでblogを読むと、既読管理ができて便利だ。たまにしか更新されないblogも、いちいち見に行かなくても新しい書き込みがあったときだけ出てくるし、たくさん書き込みのあるものも、どこまでが読んだもので、どこからが読んでないものかわかるのでいい。しかし、blogの中には各記事の最初の一部分しか表示しないものなどもあって、ちょっと面倒だ。それに、本文以外読まなくなるので、コメントを読んだりつけたりの頻度が減るなあと思う。リンク先に行くのもPCで見ているときに比べると億劫だ。そんなことも含めて、後でPCでゆっくり見ようかというのを忘れないために、そう思ったものはその場でNetNewsWire上でクリッピングに登録して後で見ることにしている。

これまではあまり利用したことのなかった、クラウド系的なものの利用も増えた。上記のNetNewsWireの既読情報やクリッピングもそれに近いし、前に書いたEvernoteをPC間のクリップボード的に使うことも始めた。Amazon.co.jpのiPhone用ページができて、外出先の書店でたまたまみかけた本も、その帰り道の電車でチェックしたりして、チェックしたものは、Amazonのほしい物リストに入れるようになった。これも、今までだって自宅のPCでチェックしたものをほしい物リストに入れていたってよかったのだが、実は今までは必要なものはブラウザのブックマークに入れていた。端末が1台の場合はそれで困らなかったが、複数の端末から利用するにはこの方が便利だ。しかし、店頭で現物を見ておいて買わずにネット通販で買うというのは、ちょっと信義にもとる気がして、気が引けなくもないのだが、あとでちょっと調べてから、というときは便利だから仕方ない。Amazonのほしい物リストに入れたからといって、Amazonで買うと決まったわけではなく、単に書籍検索機能のついたクラウド上のメモと考える。

メモ的なことは、最初は標準のメモに書き込んでいたが、買うものリストや、blogネタのリストなど、項目を書き並べて随時追加削除のあるようなものは、前に書いた Zenbe Lists を使っている。今まではPC上や、HP200LX上でテキストファイルにメモしていた。

悩みどころは、こうやって、色々な情報をそれぞれあちこち使い分けないといけないことだ。何をどれを使ってやっているのか、まとまりがつかない気もする。

しかし、こうやってクラウドを活用しているとはいえ、スケジュールや連絡先情報はクラウド経由にしていないし、その他の持ち歩きデータも、Mobile Finder に入れたりして、ローカル接続での転送だ。持ち歩きデータは、HP200LXではテキスト系に限られていたが、iPhoneでは画像も持ち歩けるので便利だ。例えば地下鉄の路線図なども入れているが、ネットからダウンロードしたpdfはiPhone上で開くとかなり重たいので、画像ファイルに変換したものを入れたりしている。

今まで定期入れにあちこちの乗降駅のポケット時刻表をたくさん入れていたが、これはiPhoneを買ってすぐに駅探エクスプレスを入れてから、全部捨てた。

画像ビューアとしても便利だ。常に持ち歩いているものに、好きなだけ写真を入れておけるので、特に予定していないところでも、この前日食を見に中国に旅行に行って… という話になったらその場で写真を見せることができる。ケータイや、iPhone nano でさえ写真を入れておいて見せることはできるが、画面が大きいのはやはりいい。写真だけでなく、動画まで快適に見せられるし。

今までやっていなかった、新しいソーシャルネットワーク系なこともやるようになった。TwitterはTwinkleをクライアントに使って参加している。使い始めたときに、@iphonefanのことを聞いてフォローしたので続いたのかもしれない。PhotoShareも、ちょこちょことやっている。まあ今のところそのくらいだが。

まあ、ざっとこんなところか。あとは、毎日iPhone関連に時間を費やして、最近は仕事がそんなにえらく忙しいわけでもないのに睡眠時間が短くなっていることか (笑)。

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色彩検定2級

色彩検定のカテゴリを作っておいて、前に3級の問題をやってみた記事を書いてからすっかりほったらかしになっていた。

のんびり勉強を進めていればいいと思ってその後、3級のテキストを読み進み、その後でもう1回分の問題をやってみようと思っていたが、テキストを終わりまで行ったところで、そのままになっていた。

その後、出張やら日食旅行やらiPhoneやら、いろいろあって、しばらく何もしないままになっていたが、気がついてみると出願がはじまっていて、試験日まで2ヶ月近くになっていた。受けるのは1級だけのつもりだが、一通り勉強しておこうという予定から、もう早い目に2級の分を済ませないと、本番の1級の勉強をする時間がなくなる、ということで、あわてて2級のテキストを読み進み始めたのが、先々週末あたりであった。3級のときのように、勉強をはじめる前に腕試しに問題をやってみることはせず、先に一通りテキストを通勤途上などで読み進めて、今日で完了したので、2級の試験問題の1回分をやってみた。

今回の結果は104項目中87項目正解だったので、今回もまあ問題なさそうだ。

このまま1級のテキストを読み進むのに約2週間余り。残りは1級一次試験用の問題集を1冊はこなす時間がありそうだ。試験日は11月9日。

しかし、ほとんど受験勉強記になってないなぁ。

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上海→帰宅

8月4日

今度の上海での宿泊ホテルは地下鉄2号線の世紀大道駅近くの、ホリデイイン。どうやって行こうかと考えたが、まあ駅から近そうなので、リニアモータータカーと地下鉄を乗り継いで行くことにした。リニアモーターカーは、行きのときにaripさんが300km/hくらいしか出していなかったと言っていたのを半信半疑で聞いていたが、実際に乗ってみるとこのときも確かに300km/hくらいで巡航に入ってしまい、結構な時間その速度を維持したあと、減速に入った。以前乗ったときは、いつも最高431km/hまで加速してほんのしばらくの後減速に入るというパターンだったのだが。

さて、地下鉄に乗り換えて、世紀大道の駅に着くと、ルート選択が失敗だったことがわかる。駅を出ようとすると、色々と工事中で、ホテルのあるはずの側に出られない。大通りを渡るにも、はるか彼方まで行かないといけなさそうで、しかも、目的の場所が正確にわからない。あきらめて、すぐ近くのはずだがタクシーを拾う。タクシーも地下鉄駅前から最短距離では行けないらしく、ぐるぐる回ってからやっとホテルに到着。空港から直接タクシーに乗ってしまった方が楽だったかもしれない。

ホテルで、上海在住のaripさんの義理の弟さんと落ち合う。aripさんは行ったことのない南京路に行きたいとも言っていたが、夕食を食べてでかけると時間もないので、黄浦江の夜景を浦東側から眺めに行って夜の上海の観光は終わり。ちょうどそこにいる間に、東方明珠塔や、まだオープン前だったが、栓抜きの形をした森ビルの上海ヒルズこと上海環球金融中心も、いちおう拝んできた。

8月5日

帰国して次の日は平日ですぐ会社なので、帰宅が遅くならない方がいいので、早い時間の飛行機で帰ることにしていて、朝はもう上海で観光などせずすぐに空港に向けて出発。今度は、昨日の結果を学習してタクシーで空港まで行くことにするが、どうも空港とはそっぽの方向に高速に乗らずにずいぶん行ってからやっと高速に乗った。私はこのあたりの道路はあまり明るくないので、どこをどう通ったのかもよくわからなかったのだが、結果、時間も結構かかったし、値段も結構かかった。以前、花園酒店から空港まで行ったのと変わらないくらいだ。これなら、地下鉄の駅か、龍陽路の駅まで行って、リニアモーターカーを使った方がタクシー代を2人で割っても安いし早かった。

初めての浦東空港第2ターミナルから成田に向けて帰国。

成田空港につくと、向こうにパンダジェットが駐機していた。

ここで、aripさんともお別れ。自分は、町田行きの空港バスに乗って帰る。いつもは湾岸を通って行くのだが、東京が何やら大雨で交通が混乱しているせいか、別ルートを通るといって、東京湾アクアラインの方を通っていく。こんなルートははじめてだ。それでも、結局普段は2時間のところ3時間かかって到着。さらに電車を乗り継いで帰宅とあいなった。

これにて、長い旅行記、終わり。この後、流れの中で拾えなかった、個別ネタを少し出す予定。

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iPhone 諸々 (3)

ケータイサイトブラウザ + S!メールクライアント

前々から、ちょっと腑に落ちずにいること。

もうかれこれさんざん言われて来たので、特に今更というわけではないのだが、iPhoneの欠点として、ケータイサイトが見られない、メールがPCメール扱い、絵文字が使えない云々といったことがある。こういうのを聞くたび常々思っていたのだが、ソフトバンクがiPhone上の特別な独自アプリとして、ケータイサイトブラウザと、S!メールのクライアントを提供すればいいだけなんじゃないかと、個人的には思うのだが、そういう話がほとんど出てこないのは、どうしてだろう? 最初の頃に多少そんな議論を見た覚えはあるが、あまりそういうのをソフトバンクにお願いしたいだとか、ソフトバンクは開発中だとか、そういう話で盛り上がっているのを見たことがない。みなさん、そういうのは欲していないのだろうか? そういう点でバッシングを浴びても、iPhoneユーザーは、昔からそういうことになれているMacユーザーが多いから、そういうものに迎合しないのをよしとしているのか。しかし、絵文字は相手のあることだから、みんななんとかしようと、Gmailを使って云々という話題はずいぶん見かける。しかし、個人の努力ではどうしようもないからか、ケータイサイトを見るようにするにはという話は、とんと見かけない。

実は、私はiPhoneで実用的に不満に思っているのは、いつも小田急ロマンスカーの予約がケータイで乗車直前までできるサービスが使えないことで、そのためだけに、iPhoneにケータイブラウザが欲しいと思っている。PC用webでの予約サービスもあって、それならiPhoneで使えるが、チケットレスの発券ができない。15分以上前に窓口に行ってチケットを購入しないといけないのなら、移動中に予約している意味がない。おサイフケータイは、普通のカードのSuicaで間に合っているので、必要と思わないのだが、こっちは私個人的には必要だ。おサイフケータイも欠点としてよく挙げられるが、だいたいおサイフケータイを使っている人は世間にどれだけいるのか。もちろん場所によるだろうが、JRの改札でながめていても、ケータイを改札機にかざしている人は100人にひとりぐらいしか見かけないのだが。そういえば、私の元々使っていたケータイには、おサイフケータイはもちろん、ワンセグだってついていなかった。

話は戻って、そもそも、最初にソフトバンクがiPhoneを出すことになったと聞いたときに、てっきり、そういうアプリを乗せて出すのだろうと思った。その開発期間とかも含めて発売は年末くらいかなと思っていたが (発表当時はだいたいみんな発売は年末くらいだろうと思ったはず)、驚いたことに、実際はアップルの世界同時発売はわずか約1ヶ月後で、それに合わせて発売となった。そして、それに乗っていたのは、画面サイズだけiPhoneに合わせたYahoo!のポータルへのアイコンが付加されたホーム画面と、とってつけたようなIMAPのメールサーバーを利用した、専用アドレスのメールだった。これは、事前の交渉期間はあったにせよ、実質1ヶ月で準備できたのがそれだけだったということなのではないのか。本当は、ケータイブラウザ + S!メール のアプリをつくってアイコンをホーム画面に置くという日本向けのローカライズをしたかったのだが、それが無理だったので、理想とはほど遠い形でやっつけで実現したのが、Y!SoftBankのアイコンとi.softbank.jpのメールなんじゃないか。

それらが間に合わせの不十分なものだとわかっているなら、当然時間をかけて後から改善したものが出てきて当然であり、そうやって後から改善できるのがまさにiPhoneのメリットなのであるから、ソフトバンクでは現在そういうアプリを鋭意開発中なのだと信じたいのだが、そういうことを期待するような話がほとんどどこでも見かけない。ここで書いたような話はみんな当然承知だが、実はそんなアプリは技術的あるいは政治的な制約があって実現できないのだとかいう事情があって、そんなこともみなさんご承知だから書かれないのだろうか? どうも、そのへん、腑に落ちずにいる。

PC向けのwebが見られるのだから、ガラパゴスケータイ用のサイトなんか見られなくてもいいんじゃないのという議論もあるが、ケータイ向けサイトは独自のインフラとして既に確立しており、何もPC向けのwebのサブセットではなくて、上記の私の利用するロマンスカーのように、ケータイでだけ提供されているサービスがあるわけだから、なんとしても、これはアクセスできるようにしてもらいたい。メールの方も、日本のケータイ各社の独自の絵文字であろうが、独自アプリの上でだけ有効ならば、世界標準のプラットフォームとしてのiPhoneとしての環境に抵触するわけでもないし、メールの相手方もみんながハッピーになれるはずだ。標準の日本語変換に絵文字が入力できるように組み込むわけにはいかないだろうが、絵文字だけ別ボタンから入力するようにでもすればいい。専用クライアントで、他のソフトバンクのケータイと共通のS!のメールが受けられるようになれば、スパムフィルタの問題や、絵文字が含まれると文字化けする問題などもなくなる。まあ、標準機能のSMSで絵文字が使えるようにするのは難しいかもしれないが。

Evernoteの使い方

Evernoteを絶賛する人も多いが、最初はいまいちピンと来なかった。が、最近、自分も自分なりの使い方を見つけて少しEvernoteを活用しはじめた。といっても、メインはiPhoneというよりも会社のPCと自宅のPCの間といった方がいいかもしれない。

なんでもかんでもメモりたい情報をほおり込んでいくというEvernoteの本来想定されている (のだろうと私が理解している) 使い方とはちょっと違うのかもしれないが、会社にいる間に、何かちょっとこれは家に帰ってから見てみようとか思った内容を、忘れないようにメモするのに使っている。画面上のテキストを選択して、Ctrl+Cでクリップボードにコピーするのと同様に、割り当てたホットキーを使ってEvernoteに取り込めるので、その機能を使っている。情報がwebページの場合は、ページをEvernoteに入れるのではなくて、アドレスバーの内容を選択して、それを取り込んでいる。会社PCと自宅PCのカット&ペーストである。それに加えて、PCを使っているときでなくても、思いついてあとで調べよう、みたいなことをiPhoneからテキストのメモとして入れることもある。

これまでは、どうしてもそんなことがある場合、わざとメモの内容を自宅のメールアドレス宛てにメールを送信して、自宅でメールを見たときに思い出すという方法を習慣にしていた。これが、自宅でEvernoteを見る、というのに変わった。送るときは、いちいち新規メールを作成したりしなくていいので、思考の中断もなく、楽だ。ただ、自宅で、メールのように必ずEvernoteの内容をチェックする習慣があるわけではないので、重要なリマインダー的なことに関しては、以前と同じくメールしている。

ケースがもう壊れてきた

いつもiPhoneを持ち運ぶのに腰ベルトに装着するのに使っている、フォーカルポイントコンピュータ扱いの Digital Lifistyle Outfitters 社製 HipCase for iPhone Brown Leather DLO-PH-000005 だが、まだ2ヶ月にもならないのに、かなりほころびてきてしまった。縫い目のところから片側の皮がちぎれてきてしまっている。このまま進行すると、携帯中に落下させてしまうことになる可能性もあるので、早い目に何か代わりのケースを用意しないといけなさそうだ。形状、機能的にも、デザイン、質感的にもまあなかなか気に入って使っていただけにちょっと残念。ベルトクリップはしっかりしていていいと思ったのだが、他のところでこんなにヤワだったとは。同じモノを買っても、また同じ期間でダメになることだろうが、このタイプのケースはそれほど選択肢がない。同じDLO社のHipCaseのシリーズで他に2種類あるが、それらで我慢するか。しかし、モデルは違っても、同じメーカーのものだと品質も同じようにすぐにダメになるようだと困る。似た形状のものでは、AppleStoreに、Incase Leather & Nylon Folio for iPhone 3G(ブラック) というのがひとつあるが、どうしたものか。それとも、ベルト装着型は譲れないが、縦型のタイプにするか。HP200LXは、長い間縦型のケースをベルトにつけていた。次の連休あたりには決めて購入しないといけないように思う。

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敦煌→西安→上海 (飛行機)

8月4日

敦煌空港は小さな空港である。チェックインカウンターも5つほどしかない。そもそも、写真のように1日にこの空港を出発する便は、この前に何便かあったとしても、全部で10便かそれ以下くらいだろう。おそらくこの数日は日食関係で乗客が多く、結構混雑している。我々は荷物は全員分まとめて預けてもらう。

蘭州からずっと我々の案内をつとめてくれたガイドの陳さんとは、ここでお別れ。ここではそれほど厳しくないセキュリティチェックを通過して、待合室に入る。待っている間に、まず我々の先に出発する杭州行きの便となる飛行機が到着。乗客は降りてきてみんな我々のいる待合室のところに入って来る。到着客と出発客が混ざってしまって、セキュリティ上問題あるんじゃないの、と思ったが、実は入ってきた入り口は外から見ると乗り継ぎ客用の入り口になってる。この飛行機は、ウルムチからやってきて、敦煌を経由して杭州に向かう。ウルムチから杭州へ行く乗客が、一旦降ろされているだけで、ここで降りるのではないので、敦煌からの出発客と同じ扱いでいいのだった。出発の案内があると、敦煌からの乗客と一緒にまた同じ飛行機に戻って行った。我々の西安行きの便も同じくウルムチから来た便だ。

空港の建物は小さいとはいえ、まあこのくらいの地方空港ならボーディングブリッジのある空港も多いと思うが、ここは全部タラップ利用である。雨が少ないから、屋根で続いてなくてもあまり気にならない? 前だけでなく、後ろの入り口も利用している。しかし、乗客はあまり席番号を意識して前と後ろに分かれたりしていないので、ちょっと効率的でない。

機内食は普通と少し違っていて、ボール紙の箱に入った添え物とパンと果物等が配られ、それだけかと思っていると、別にオーブンで温めた白米とおかずの入ったメインディッシュ(?)が出てきた。ウルムチから来る便だけあってイスラム系の乗客が多いせいか、機内食には「清真 MOSLEM」の文字が。イスラム教の人も食べても大丈夫という表示だ。

敦煌空港でつけられた荷物のタグは、一般的な空港でつけられるバーコードと空港略号が大きく書かれたタグよりも、かなり小さ目の簡易的ともいえるものだった。いくら小さい空港だからといって、あまりこういうのは見たことがない。

西安空港では第1ターミナルに到着。ここで、乗り継ぎのアシストにだけ、西安の旅行会社の馬さんが付く。上海行きの便は第2ターミナルなので、隣まで外を歩いて移動。チェックインして、馬さんはこれで終わり。中に入ると、実は第2ターミナルと第1ターミナルは通路でつながっている。西安空港はまあそれなりに大きな空港だが、私たちの乗る便は、またボーディングブリッジからではなく、バスで駐機場に移動してタラップで乗り込む。そして飛行機は上海へ。行きは虹橋空港から出発だったが、帰りは浦東空港に到着だ。

上海に到着して。ボーディングブリッジを歩いていると、Taさんが、手荷物を上の棚に置き忘れてきた、といって引き返した。ターミナルビルに入ったところで、いちおうまだこの旅行のグループで集まって待っていると、後から出てきた全然関係ない西洋人の乗客が、我々のグループに、英語が通じるかどうか心配だったからか、おずおずと英語で声をかけてきて、携帯電話を機内に忘れなかったかという。自分の中国携帯はちゃんと持っていたので、自分は大丈夫関係ない、と思っていたら、iPhoneだという。Oh, my God! と、自分のデイパックの中にiPhoneが入っていないのを見てボーディングブリッジにとって返した。機内で、Taさんと話をしながらiPhoneを取り出して、なぜかちゃんとデイパックに戻さなかったのだ。これまでの生活の中ではiPhoneに相当するものはHP200LXを持ち歩いていたが、その場合は飛行機に乗るときはベルトにつけておけないので、必ずバッグに戻すものという行動が身についていたのだが、iPhoneになって、かなり小さくなったがゆえに、ちょっとその感覚が違ってしまったのかもしれない。人間、ルーチン的な行動と違うことをすると、間違いをしやすい。途中まで戻ると、ちょうどTaさんも、一旦出たら機内には戻してくれないので、係員に頼んで荷物を持ってきてもらうのを待っているところだった。私のiPhoneも、その西洋人乗客たちが見つけて預けてくれたのか、たまたま他の人が見つけて話しているのを聞いて、我々がそれっぽいから教えてくれたのか、とにかく、係員に言ったらすぐに出てきた。もうひとり、Oさんの子供(兄)が、メガネをどこかにやったと言ってやはりそこで機内を探してもらっていたがこちらはみつからず、あきらめて後で出てきたら知らせるからとかなんとかいっていたら、あれ、とか言って、自分のポケットだかどこかから出てきた。これで、みんなの持ち物が揃って、めでたしめでたしであった。しかし、あそこでTaさんを待ってたむろしていなかったら、私もiPhoneのことを知らせてもらえず、もっと面倒なことになっていたかもしれない。よく他人に持って行ってしまわれなかったもんだし、本当に運がよかったと思う。どうもこのところ、中国で物をなくしかける事が多くて、本当にもうちょっと気をつけなくてはと思う。

これで、全員揃って、預けた荷物も受け取り、到着ロビーに出たところで、今回のツアーは終了。各自それぞれの帰途に就く。

2件のコメント

iPhone 諸々 (2)

細かい話ばかりいくつか。

ファイル転送

Air Sharing で、濁音つきのひらがなとカタカナが化けると言ったが、MibileFinder でも同じ現象が発生することを確認した。プロトコルも違うし何が原因だろう?

また、MobileFinder では、エクスプローラからアクセスすると、ファイルの転送速度がかなり遅かった。しかし、FTP専用クライアントからだとそんなことはない。Air Sharing では、エクスプローラからのアクセスになるが、こちらは速かった。

ところで、MobileFinderや Air Sharing は、ファイルの転送そのものが目的だが、他にも色々なアプリで、自分のデータをPCと交換するために、PCとファイルの交換をするために、さまざまな手法が用いられている。メールするものや、独自のクライアントをPC上に用意するものもある。使う側からすると、アプリごとにさまざまな方法を使い分けなければならず、面倒でしょうがない。クラウドタイプのものは、またちょっと趣旨が違うかもしれないが、それ以外は、そもそもAppleがiPhoneのアプリのローカルのファイルをPCと交換するための共通の方法を提供してくれれば解決するのではないか。システムのファイルをハッキングされないための措置かもしれないが、なんとかして欲しい気がする。

AppStoreの更新タイミングのズレ

OS 2.1 が出る少し前に、AppStoreが長い時間メンテをしているらしき期間があって、アプリのバージョンアップで更新がみつかるのと、実際に新しいバージョンが見えるののタイミングにズレが出るのが直るかと思ったが、多少挙動の変化はあったものの、相変わらず、ズレは発生している。あとは、iPhoneから見ると、表示されるレビューの数も、表示箇所によって相違がある。

日本語入力候補の表示位置

OS 2.1 で、日本語入力の反応速度が非常に快適なったが、それだけではなくて、変換候補の表示され方も改善されたようだ。今まで、IM+ All-in-One Messenger や、Palringo といったインスタントメッセンジャー用クライアントで、文字の入力エリアの位置のせいか、変換候補とキーボードが重なってしまったりして、非常に入力がしづらくなっていたが、アプリが違わないのに、OSのバージョンが変わっただけで、問題がなくなった。これで、これらのIMクライアントが使えるようになった。

アップルマークが入力できなくなった

今まで裏ワザ的に、アップルマークが日本語入力からできていたが、2.1からできなくなったと話題になっている。まあ、もともと裏ワザ的なものであり、標準の文字セットにない記号だから、iPhone上では見られるが、インターネット上で他から見た場合には、表示できないものだから、まああまり使うべきものではない。これは致し方なかろう。(とか言いながら、自分もPhotoShareの名前につけたままだ)

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敦煌 (その4)

8月3日

鳴沙山から戻った後は、今夜ももう一度歩行街へ。今度はちょっと歩くのもたるいので、aripさんと2人でタクシー。初乗り5元と、北京や上海の大都会に比べて安い。まっすぐ行った歩行街の入り口に向かわず、違う方に走りだしたし、よくみるとメーターを倒してないようだったので、ちょっと警戒してしまったが、反対側の端につけた。距離は多少遠いがどのみち初乗り運賃でOKだった。表通りだと乗り降りで交通の邪魔になるからか? 自分のみやげ用に現地音楽のCDなど購入して帰る。

8月4日

そして、国内ツアー分の最終日。ホテルで朝食の後、敦煌空港から国内便を乗り継いでの上海に戻るだけで丸一日を費やすのだが、その前に少し。前の日からいたのだが、ヨーロッパから中国まで陸路を自動車で旅しているグループが同じホテルに泊まっていた。アムステルダムから北京まで、この皆既日食にも日程をあわせ、そしてオリンピックにあわせて北京に着く予定の、合計2ヶ月ほどの旅だ。Webサイトはこちら。出発を待つ間に、少しバスの中をのぞかせてもらったりした。嘉峪関から敦煌までハイウェイを走っただけでも、ずいぶん走ったものだと思ったが、その何十倍もの距離を、それも恐らく必ずしもきれいに整備されていない道路を走破するのかと思うと気が遠くなりそうだ。

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iPhone 2.1 アップデート等

iPhone 2.1

今日は当然まずiPhoneの2.1へのアップデートの話題だ。予告では (恐らく米国時間の) 12日(金)ということだったので、まあそんな早い時間でなければ、日本時間では深夜を過ぎて翌日になった夜遅い時間だろうと想像していたが、思いのほか早く公開され、私がダウンロードを開始したのは22時20分頃だった。

日本のユーザーにとって、今回のバージョンアップで何よりの改善点は日本語入力だろう。まあ、iPod Touch で既にわかっていたので、驚きはなかったが、やはり自分で確認できてはじめて本当にうれしくなるものだ。今までのバージョンアップや対策方法などで、リセットしただけで実際に変化があるのかどうかわからないのにみんなで効果があると言ってよろこんでいる、という話を前に書いたが、そういうせいか、今回はTouchの2.1が出たときに、明らかに大きな手が入っているようなのに、今度は、まだ使い込んでみないとリセットしてよくなっているように見えるだけかもしれない、というコメントが却って多く感じられた。しかし、実際にさわってみると、どうみたってリセットしたから調子よくなっているのとは違う。もうちょっと、みなさん、こういうの的確に判断できないものか。一方、バックアップにかかる時間は、これまたみんなすごく早くなった、と書いているが、こっちは、実は、私の場合でいうと、今までもずいぶん早いときと、すごく時間のかかるときがあって、早かったときにくらべれば別にちっとも今回も早いわけではなかった。すごく遅くなるのがなくなった、というのかもしれないが、それは、それこそこれからしばらく様子を見てみないとわからない。まあしかし、何か改善されたのは確かだろう。

日本語入力で変わった点については、あちこちで書かれているので省略する。まあとにかく、イライラせずに入力できるようになったのではないか。しかしながら、いちおう負荷軽減対策として、日本語入力はテンキーフリックの1つに絞って (あとは英語の2つ) いたのはそのままで、日本語はフリック入力を極めるつもりでやっていきたい。とにかく、iPhoneでの入力の快適度が格段に増した。

電波強度表示の横に出る3Gマークが変更になって、一体何のため? と思ったが、修正内容に「3G 信号強度表示の正確性の向上」とあって、信号強度表示が修正されたのは3Gのときだけだから、3Gマークで、旧基準のレベル表示か新基準のレベル表示化が一目でわかるようにしたのではないかと思う。

そういえば、これも電波が強くなった (受信感度がよくなった) と勘違いしている人が多い。表示がより的確になっただけだ。私の家では部屋の中でいつも1本立つくらいだったが、外で5本立っているときとそれほど通信状況に変わりはなかった。ときどき急に5本になったりしたが。それが、2.1ではだいたい3から5の間をうろうろするくらいになった。別に通信状況には違いなさそうである。

スクリーンショットのファイル名

これは、2.1になったからではないと思うのだが、たまたま今のタイミングでそうなった。前に、スクリーンショットのPNGファイルの連番は、カメラロール空にすると毎回リセットされると書いたが、最近、リセット後の最初のファイル名がIMG_0001.pngではなく、IMG_0002.pngになるようになってしまった。そして、その次がIMG_0004.png。その後は順に5、6、7…となる。なぜか、IMG_0001.pngとIMG_0003.pngだけ飛ばされるようになったのだが、少し前に、PCからファイルを消すときに全部消したつものが消えていなくて、もう一度消しなおしたりしたことがあったように思う。カメラロールを削除したときにリセットがよくかかるのは前に書いたとおりだが、そんなこともあって、何か消え残りがゴミになって残ってしまっているのではないかという気もするが、カメラロールの中のファイルをいじる手立てはないので (Jailbreakすればできるのか)、今のところまあこのままつきあっていこう。もともとファイル名が毎回リセットされるので、PCに取り込んだ後でそのまま連番管理できないのでリネームするのだから、あまり気にしないことにする。と、この記事を書きながら、再確認してみると、今度は2も飛ばして、全消去後の最初のファイルは、IMG_0004.pngになった。いつの間にか、IMG_0002.pngも見えない消え残りになってしまったのか?

もうひとつ、スクリーンショットのファイル名で妙なのは、たまに、PCからマイコンピュータに現れるデバイスとしてのフォルダを開いた状態 (私はいつもここからファイルを取り込んでいる) で見えるファイル名がbmpになって見えたことがあることだ。ところがコピーしようとしたらうまく行かず、最新の情報に更新したか何かでファイル名がpngにに見えるようになって、いつもの通りになった。

試しに、PhotoShop上から「WIAサポート」を起動して取り込むと、こちらはbmpファイルができた。このことから、私の全くの想像なのだが、iPhone内部ではbmpで持っていて、PCに取り込むときにドライバがpngに変換してたりするんじゃないかと思ったりしている。そうすることでどれほどのメリットがあるのかはよくわからないが。

私は画像ファイルの拡張子の関連付けは、ACDSeeという画像ビューアにしてあって、普通のフォルダで画像ファイルをクリックすると、この画像ビューアで画像が開くのだが、カメラのアイコンを開いたフォルダから直接iPhone内の画像を表示しようとすると、その関連付けは適用されず、Windowsに標準の、Windows画像とFAXビューアが起動する。それで、カメラで撮影したjpgファイルはちゃんと見られるのだが、スクリーンキャプチャのpngファイルは「プレビューを利用できません」というエラーになって表示されない。このへんも、スクリーンキャプチャファイルの挙動の不審なところだ。

Air Sharing

Air Sharing で、WebDAVでPCからフォルダとして見えているときにちゃんと日本語が通ると思っていたが、どういうわけが、濁点つきのひらがなとカタカナが、iPhoneからPCに読み出すときに化けてしまうことがわかった。

iPhone側でファイルの作成やリネームはできないので、名前をつけるのは必ずPC側なわけだが、最初にPCからiPhoneにファイルを送り込んだ時点では正しく伝わって、iPhone上でそのファイルを見ても元の正しい名前なのだが、一旦切り離したあとまた見てみたり、そうまでしなくても、単にPC上でフォルダを「最新の情報に更新」するだけで、化けてしまう。

例えば、元のファイル名にある「ダ」という文字は、WebDAV接続したファルダ上では「ダ・」になってしまう。HTTP接続したwebブラウザ上で見る
と、なんと「タ゛」と見える。ちょっとわかりにくいかもしれないが清音の「タ」と濁点のみの文字「゛」の2文字になってしまっている。半角カナでもあるま
いし、一体、コード変換を間違ったとして、こんなふうになることがあり得るのか?
何かわざわざ余計なお世話で、故意にこういう文字の変換を付け加えているようにしか思えないのだが、一体どういうことだろう?

エラー画面

ちなみに、最後に、添付画像は、新バージョンのチョンボ。Geniusプレイリストが設定されていないときにiPodのプレイリストからGeniusプレイリストを選んだときのエラー画面だが、一番下の行は、「iTunesを使ってGeniusプレイリストを利用可能にしてください。」と書かれているのだろうが、文字幅が長すぎて頭と尻が少しはみ出して切れてしまっている。英語のメッセージのレイアウトのまま翻訳文に置き換えた際に、実画面をよく注意してチェックしなかったのだろう。ちなみに、iTunes Storeに接続できないときのエラー画面では、やけにぎりぎりのところで改行している。

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敦煌 (その3)

今回の旅行最後の観光ポイントは鳴沙山と月牙泉。砂丘は昼間は暑すぎるのと、日が傾いて影がある方がいいので、遅い時間に訪れる。前にも書いた通り、経度差のせいで、実際の太陽の位置は中国の標準時間の時計より遅れた位置にあるので、夕食の後の時間でちょうどいい。そういうわけで、先に夕食。

夕食の場で、旅行社で扱っているお土産品販売の紹介。今注文しておけば、あとで届けてくれるという。おすすめは、特産のドライフルーツ類8種の詰め合わせ。鸣沙山大枣、阳关葡萄干、敦煌香瓜、敦煌李广杏、无花果、敦煌李梅、三危山梨、枸杞と書いてある。個人的には興味があったが、おみやげとしてはちょっと不適切だ。見慣れない食べ物をおみやげに買って帰ると、たとえ実際に食べてみればおいしいものであったとしても、多くの人には敬遠されがちだ。干し葡萄の単品の箱を頼んだ。それなら別にここで買わなくても、街でもっと安くで売っているが、まあ、今回のガイドさんはよくやってくれたので、ご祝儀の意味も含めて。

そして、鳴沙山に向かう。鳴沙山の街の南の端からはじまって、砂丘はその向こうに延々とつらなっている。 現地へと向かう車の正面に砂丘がよく見える。月牙泉のある場所は、入り口から少し距離があるので、途中を駱駝に乗って行く。その前に、砂丘の砂で靴が大変になるのが嫌な人は、お金を払って蛍光オレンジの靴カバーを借りる。関口知宏の番組でも、陳捷さんが履いていたやつだ。ちょうど私の靴は傷んで前の方のそこが剥がれかけていたが、これを上から履いてしまえば、もう関係ない。

駱駝に乗るのは初めての体験だ。人間が乗り降りするときはしゃがんでくれているので、結構簡単に乗り降りできる。ただし、立ち上がるとき、また、しゃがむときは、大きく前後に揺れるので、しっかりつかまっていないといけない。私は片手にビデオカメラを持っているので余計に気を使う。4頭ずつロープでつながって、ひとりの人が引いてく。駱駝はおとなしく列になって歩く。途中で、一旦止まったと思ったら、カメラマンがやってきて写真を撮って行った。これは後で帰るときに、大きなプリントができて並べてあって、欲しかったらお金を払って買ってください、というやつだ。アメリカの観光地ではよくみかけたが、中国では私は初めて見た。

駱駝を降りた後、またしばらく歩いていると、みんな駱駝と歩きでしか来ない場所に急にものものしい自動車の一団が。どうも甘粛省の省長がたまたまやってきたらしい(?)。写真に写っているのがそうか? よくわからない。

砂丘の山に登るのに45元。中腹のところから、これも関口知宏でやっていたそりで滑って降りることができる。砂山は登りにくいのではしごが敷いてあって、そこを登る。まずは、頂上をめざすが、これが結構きつい。昨日の懸壁長城と続けてこんなに体力を使うポイントがあるとは予想していなかった。しかし、頂上まで登るとさすがに眺めがいい。はるかに連なる砂丘が見渡せる。ここに積もっている膨大な砂の量を想像すると圧倒される思いだ。陽が低いので、向かいの砂丘に自分の立っている砂丘の影がうつり、そこに自分の姿もなんとか認識できる。

一方、登ってきた方には、月牙泉が見下ろせる。月牙泉は、テレビでは、昔に比べて水が少なくなって小さくなってきているとは言っていたが、それどころか、どういうわけか、その名前の由来ともいうべき三日月形はかなりいびつになり、逆にすぐ脇にもうひとつ水溜りができて、それとつながってしまっていて、もう台無しだ。今後はどうなっていくのだろうか。

帰途に就く頃には夕陽も砂丘の向こうに隠れ、きれいなシルエットの写真が撮れた。出口まで戻るのもまた駱駝のお世話になる。どこまで行っていたのか、ずっと遠くから戻ってくる観光客を乗せた駱駝の一団もいる。
ホテルに戻る車の窓から、丸2日前には太陽の真上にあった月が、今や細い輝きとなって、夕空にその姿を現しているのが見えた。

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