iPhone 諸々 (3)

ケータイサイトブラウザ + S!メールクライアント

前々から、ちょっと腑に落ちずにいること。

もうかれこれさんざん言われて来たので、特に今更というわけではないのだが、iPhoneの欠点として、ケータイサイトが見られない、メールがPCメール扱い、絵文字が使えない云々といったことがある。こういうのを聞くたび常々思っていたのだが、ソフトバンクがiPhone上の特別な独自アプリとして、ケータイサイトブラウザと、S!メールのクライアントを提供すればいいだけなんじゃないかと、個人的には思うのだが、そういう話がほとんど出てこないのは、どうしてだろう? 最初の頃に多少そんな議論を見た覚えはあるが、あまりそういうのをソフトバンクにお願いしたいだとか、ソフトバンクは開発中だとか、そういう話で盛り上がっているのを見たことがない。みなさん、そういうのは欲していないのだろうか? そういう点でバッシングを浴びても、iPhoneユーザーは、昔からそういうことになれているMacユーザーが多いから、そういうものに迎合しないのをよしとしているのか。しかし、絵文字は相手のあることだから、みんななんとかしようと、Gmailを使って云々という話題はずいぶん見かける。しかし、個人の努力ではどうしようもないからか、ケータイサイトを見るようにするにはという話は、とんと見かけない。

実は、私はiPhoneで実用的に不満に思っているのは、いつも小田急ロマンスカーの予約がケータイで乗車直前までできるサービスが使えないことで、そのためだけに、iPhoneにケータイブラウザが欲しいと思っている。PC用webでの予約サービスもあって、それならiPhoneで使えるが、チケットレスの発券ができない。15分以上前に窓口に行ってチケットを購入しないといけないのなら、移動中に予約している意味がない。おサイフケータイは、普通のカードのSuicaで間に合っているので、必要と思わないのだが、こっちは私個人的には必要だ。おサイフケータイも欠点としてよく挙げられるが、だいたいおサイフケータイを使っている人は世間にどれだけいるのか。もちろん場所によるだろうが、JRの改札でながめていても、ケータイを改札機にかざしている人は100人にひとりぐらいしか見かけないのだが。そういえば、私の元々使っていたケータイには、おサイフケータイはもちろん、ワンセグだってついていなかった。

話は戻って、そもそも、最初にソフトバンクがiPhoneを出すことになったと聞いたときに、てっきり、そういうアプリを乗せて出すのだろうと思った。その開発期間とかも含めて発売は年末くらいかなと思っていたが (発表当時はだいたいみんな発売は年末くらいだろうと思ったはず)、驚いたことに、実際はアップルの世界同時発売はわずか約1ヶ月後で、それに合わせて発売となった。そして、それに乗っていたのは、画面サイズだけiPhoneに合わせたYahoo!のポータルへのアイコンが付加されたホーム画面と、とってつけたようなIMAPのメールサーバーを利用した、専用アドレスのメールだった。これは、事前の交渉期間はあったにせよ、実質1ヶ月で準備できたのがそれだけだったということなのではないのか。本当は、ケータイブラウザ + S!メール のアプリをつくってアイコンをホーム画面に置くという日本向けのローカライズをしたかったのだが、それが無理だったので、理想とはほど遠い形でやっつけで実現したのが、Y!SoftBankのアイコンとi.softbank.jpのメールなんじゃないか。

それらが間に合わせの不十分なものだとわかっているなら、当然時間をかけて後から改善したものが出てきて当然であり、そうやって後から改善できるのがまさにiPhoneのメリットなのであるから、ソフトバンクでは現在そういうアプリを鋭意開発中なのだと信じたいのだが、そういうことを期待するような話がほとんどどこでも見かけない。ここで書いたような話はみんな当然承知だが、実はそんなアプリは技術的あるいは政治的な制約があって実現できないのだとかいう事情があって、そんなこともみなさんご承知だから書かれないのだろうか? どうも、そのへん、腑に落ちずにいる。

PC向けのwebが見られるのだから、ガラパゴスケータイ用のサイトなんか見られなくてもいいんじゃないのという議論もあるが、ケータイ向けサイトは独自のインフラとして既に確立しており、何もPC向けのwebのサブセットではなくて、上記の私の利用するロマンスカーのように、ケータイでだけ提供されているサービスがあるわけだから、なんとしても、これはアクセスできるようにしてもらいたい。メールの方も、日本のケータイ各社の独自の絵文字であろうが、独自アプリの上でだけ有効ならば、世界標準のプラットフォームとしてのiPhoneとしての環境に抵触するわけでもないし、メールの相手方もみんながハッピーになれるはずだ。標準の日本語変換に絵文字が入力できるように組み込むわけにはいかないだろうが、絵文字だけ別ボタンから入力するようにでもすればいい。専用クライアントで、他のソフトバンクのケータイと共通のS!のメールが受けられるようになれば、スパムフィルタの問題や、絵文字が含まれると文字化けする問題などもなくなる。まあ、標準機能のSMSで絵文字が使えるようにするのは難しいかもしれないが。

Evernoteの使い方

Evernoteを絶賛する人も多いが、最初はいまいちピンと来なかった。が、最近、自分も自分なりの使い方を見つけて少しEvernoteを活用しはじめた。といっても、メインはiPhoneというよりも会社のPCと自宅のPCの間といった方がいいかもしれない。

なんでもかんでもメモりたい情報をほおり込んでいくというEvernoteの本来想定されている (のだろうと私が理解している) 使い方とはちょっと違うのかもしれないが、会社にいる間に、何かちょっとこれは家に帰ってから見てみようとか思った内容を、忘れないようにメモするのに使っている。画面上のテキストを選択して、Ctrl+Cでクリップボードにコピーするのと同様に、割り当てたホットキーを使ってEvernoteに取り込めるので、その機能を使っている。情報がwebページの場合は、ページをEvernoteに入れるのではなくて、アドレスバーの内容を選択して、それを取り込んでいる。会社PCと自宅PCのカット&ペーストである。それに加えて、PCを使っているときでなくても、思いついてあとで調べよう、みたいなことをiPhoneからテキストのメモとして入れることもある。

これまでは、どうしてもそんなことがある場合、わざとメモの内容を自宅のメールアドレス宛てにメールを送信して、自宅でメールを見たときに思い出すという方法を習慣にしていた。これが、自宅でEvernoteを見る、というのに変わった。送るときは、いちいち新規メールを作成したりしなくていいので、思考の中断もなく、楽だ。ただ、自宅で、メールのように必ずEvernoteの内容をチェックする習慣があるわけではないので、重要なリマインダー的なことに関しては、以前と同じくメールしている。

ケースがもう壊れてきた

いつもiPhoneを持ち運ぶのに腰ベルトに装着するのに使っている、フォーカルポイントコンピュータ扱いの Digital Lifistyle Outfitters 社製 HipCase for iPhone Brown Leather DLO-PH-000005 だが、まだ2ヶ月にもならないのに、かなりほころびてきてしまった。縫い目のところから片側の皮がちぎれてきてしまっている。このまま進行すると、携帯中に落下させてしまうことになる可能性もあるので、早い目に何か代わりのケースを用意しないといけなさそうだ。形状、機能的にも、デザイン、質感的にもまあなかなか気に入って使っていただけにちょっと残念。ベルトクリップはしっかりしていていいと思ったのだが、他のところでこんなにヤワだったとは。同じモノを買っても、また同じ期間でダメになることだろうが、このタイプのケースはそれほど選択肢がない。同じDLO社のHipCaseのシリーズで他に2種類あるが、それらで我慢するか。しかし、モデルは違っても、同じメーカーのものだと品質も同じようにすぐにダメになるようだと困る。似た形状のものでは、AppleStoreに、Incase Leather & Nylon Folio for iPhone 3G(ブラック) というのがひとつあるが、どうしたものか。それとも、ベルト装着型は譲れないが、縦型のタイプにするか。HP200LXは、長い間縦型のケースをベルトにつけていた。次の連休あたりには決めて購入しないといけないように思う。

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